前提情報
- 年齢: 28歳
- 最終学歴: 高卒
- 英語学習歴: 本格的に勉強を始めたのは27歳から
- 目標: 英語より高いレベル、日本語と同じレベルで話せるようになること
最近、ある人に「現地に住むのが一番の近道だよ!」と言われました。その人は幼少期を英語圏の国で過ごし、英語を自然に覚えたのでしょう。「現地に住むのが一番の近道だよ!」「それって遠回りしてない?」私はその言葉を聞いて、悲しい気持ちになりました。なぜなら、私は28歳で、いま必死に英語を勉強しているからです。
その人の言うことには一理あるかもしれません。確かに、英語を使う環境にいると、自然に覚えることができる部分もあると思います。でも、私のように英語の基礎もできていない27歳の大人が、それだけで英語が話せるようになるとは思いません。
口論では、こちらに勝ち目はない(涙
相手は幼少期から英語に触れ、現在ペラペラに話せる人。こちらは学習中の大人で、全く話せない人。この条件で両者が口論をした場合、何を言ったところで「でもあなた英語話せてないですよね?私は話せますヨ」でノックアウト。
ですが、私の考えを以下に述べていきます。(ここはネット上だから!ドュフフ)
「現地に住めば、話せるようになる」はあまりに暴論すぎる
「現地に住めば、英語が話せるようになる」という考え方は、あまりにも投げやりすぎると感じています。確かに、英語圏の国で生活をすることは、英語の習得には有利かもしれません。しかし、私は28歳という年齢で、基礎的な知識が足りない状態からスタートしているため、単に住むだけでは英語を流暢に話せるようにはならないと考えています。
「話せるようになる」の定義
レストランで注文をする、美味しい!また来るね!などの感想を伝えるといった簡単な会話ができるようになるかもしれませんが、もっと深い内容、例えば自分の感情や考えをしっかりと伝えられるようになるためには、基礎文法、単語、発音スキルを得るための時間と努力が必要だと思います。
友人Aの話
彼は、いわば「ギフテッド」であり、本当に天才だと思います。彼は、見たこと聞いたことを一瞬で理解し、記憶しています。英語の才能も並外れており、高校では本格的に英語を学び、大学は英語学部、さらに大学院では授業がすべて英語だったそうです。その友人も「外国人と話すのが一番良い方法だ」と言います。確かに、彼のような学生時代から英語の本格的に学習している優秀な人にとっては、外国人との会話が最も効果的な学び方かもしれません。しかし、私のように学問的なバックグラウンドが少ない人にとっては、まずは基礎を固めることが不可欠だと感じています。
臨界期の子供は別
「現地に住めば英語を話せるようになる」という考え方に対して、特に重要なのは「臨界期」の話です。言語学的に言うと、子供には言語習得のための臨界期があり、この時期に言語を身につけると効率的です。子供は言葉を覚えるのが早く、特に幼少期に外国語を学ぶと、その言語を母国語のように使いこなせるようになります。しかし、この臨界期を過ぎた大人にとって、言語習得は一筋縄ではいきません。年齢が上がるにつれて、言語を習得するには、より多くの意識的な努力と時間が必要になります。
私は28歳で、すでに臨界期を過ぎているため、現地に住むだけで英語が流暢に話せるようになるとは思いません。臨界期の子供は別として、大人には別の方法が必要です。意図的な学習と反復練習、そして語学学習の戦略が不可欠だと感じています。
自分の背景
私の最終学歴は高卒で、英語の勉強も真面目にしていませんでした(完全に自業自得です。。)大学には進学せず、高校卒業後は地元の工場で働きました。大学に行けなかった理由は、家庭の経済的な問題と、私自身の学力が低かったことです。欲を言えば英語の勉強をしたかったのですが、大学に高い学費を親に払ってもらっても自分には成果は出せない。まずは社会を経験し、貯金したお金で海外に行き英語を勉強すると考えていました。
このように、私のように基礎知識が欠けている人間には、まず基礎文法や基本的な単語をしっかりと理解することが重要だと考えています。27歳基礎知識ゼロアダルトが、現地に住むだけでは高いレベルで英語を使えるようになるとは思えません。実際に、アメリカに数年、あるいは十年以上住んでいるにも関わらず、英語が話せない人が多くいるそうです。
セブ島留学半年間の経験から
会社を退職し、セブ島に半年間語学留学に行ったことがあります。その時に私は簡単な会話ならできるようになりましたし、現地の友達を作って、旅行も沢山していました。
ただ、私の口から出る言葉はテンプレートで、本当に自分が伝えたい心からの気持ちを伝えることはできませんでした。
私は現地でボランティア活動をし、現地の人とかけがえのない時間を過ごしました。その時に、心のからの感謝、気持ちを伝えることができず、ただ「サンキュー!」として言えない自分にすごく悔しさを感じました。
この経験からも、簡単なフレーズを使った表現はできるが、言語コミュニケーション、より深いレベルでの会話には基礎学習は必要不可欠であると実感しました。
現地に住むことの費用対効果
例えば、アメリカでの生活は日本に比べて高額です。現地では、失業者やホームレス、ドラッグ乱用者が多く、貧困差が極端です。私がアメリカに1年間住むとした場合、その生活費をいくらに見積もり、その金額がどれだけ自分の英語力向上に寄与するのかを考えたとき、その投資に対するリターンが薄いことは容易に想定できます。
日本でもやれることは沢山ある
コストを抑えるためにも、まずは日本でできることはやっておくべきだと思います。基礎文法、基礎単語、発音知識などの座学は日本でも十分に習得できますし、オンライン英会話を使い英語話者とコミュニケーションをとることもできます。現地に行く前に日本で基礎学習はすべて完了し、目的を明確にすべきだと思います。
まとめ
お願いだから、否定しないで。背景を考慮した上でアドバイスしてください(´;ω;`)